西の杜新里聖地霊苑さんの門につながる小道を通りますと、けっこうな確率でキジに出会います。
つがいで近くに居付いているようなのですが、何度出会っても「おお!」と思わず車を停めて魅入ってしま
います。
普通に自然界に生息しているのが不思議なくらいド派手で優雅なあの姿にお目にかかれた日は、なんとなく
いいことがありそうな気がいたします。
実際、キジは幸運や家族愛の象徴とされ、縁起の良い鳥として知られているのですが、実物を目の前にする
と納得の神々しさです。
今後もちょくちょくその元気な姿を見せて、ぜひ縁起を担がせていただきたいものです。

キジももちろん縁起がいい鳥ですが、全ての鳥類の長とされ、吉兆を象徴する鳥の最高峰といえば、鳳凰に
勝るものはないでしょう。
仏教とともに中国から伝来した鳳凰ですが、日本でも瑞祥紋様(縁起の良いしるし)として、平等院鳳凰堂
や金閣寺、そして1万円札などに取り入れられていますので、割となじみ深い存在ではないでしょうか。
「キジかクジャクのようなやつだったかな?」となんとなく頭に浮かぶかと思いますが、その姿は麒麟、
蛇、龍、亀、燕、鶏、魚など様々な生き物の部位で構成され、羽は
五色絢爛に輝く紋を持ち、声は五つの音
色を奏でます。
中国神話に登場し、麒麟・霊亀・応龍と合わせて「四瑞・四霊」として尊ばれており、盤古の天地創造にひ
と役買った聖鳥です
鳳凰の体は天体と符合しており、頭部は空、目は太陽、背中は月、足は地球、尾は惑星にあたります。
そのため鳳凰はこの世と天上をつなげる鳥であり、死者の魂を迎え天上へ運ぶ役目を担っているとされてい
ます。
他にも仏教の神聖さを表し、その教えを広める使者として、仏教とは密接な関係を持っています。

鳳凰は天下泰平の世を好み、徳の高い王や優れた知性を持つ者が出現したときにしか姿を見せないそうなの
で、我々一般人の前にはおいそれと姿を現してはくれないでしょうけれども、どうでしょう、お墓の彫刻に
取り入れてみては。
お墓参りに行くたびに吉兆を届けてくれる、パワースポットになるかもしれません。