週明けに台風が迫ってきているようです。
みなさんご自宅の台風対策の準備はされていますか?
当店では少し早いかもしれませんが、早々に店舗前に飾ってある墓石の装飾品を避難させました。

before

after

通常のお墓でしたら花立や香炉等はしっかりと重量のあるサイズで作られていますので、ちょっとやそっと
じゃ動かないと思いますが、こちらの墓石は飾りですので指一本で動くほどの大きさです。
台風が来たら間違いなくどこかへ転がって行ってしまうでしょう。
車や人に当たりでもしたら大変です。
ちなみに墓石自体は下面を固定してありますので、これ自体が飛んでしまうことはないのでご安心くださ
い。
みなさんもご自宅のお庭に飛んでいきそうなものないか、ぜひ早めにチェックしてみてください。

ときにみなさんのお墓の台風対策はどうでしょうか?
まずは飛んでいきそうなものが置いてないかを確認してください。
コップや缶コーヒー、おもちゃなどの小物をお供えしていらっしゃる方、けっこういらっしゃいます。
ステンレスの花立や香炉が飛んでいきそうな状態で置いてある場合も、いったん持ち帰るなどの対策を取っ
た方が無難です。
あとはお塔婆も注意が必要です。
たくさんの本数を塔婆立に供えたままにしていますと風を受けやすくなって危険です。
古いお塔婆は暴風雨にさらされて、バラバラになって飛んで行ってしまうことも考えられます。
リスクを減らすためにも、台風前には古いものは処分して、お塔婆の本数を少なくしておきましょう。

最近建てられたお墓ではあまり心配しなくて大丈夫ですが、歴史のあるようなお墓ですと、一番上の竿石部
分がずれたり、悪いと倒れたりしてしまうことも考えられます。
今は施工時にお墓用の接着剤を使用したり、お墓が倒れないように耐震棒を入れたりしているのですが、昔
のお墓は石を積み重ねただけのものが多いので、台風後は異変がないか確認する必要があります。
できましたら古いお墓はリフォームして、しっかりと耐震強風の施工を施していただくのが安心かと思いま
す。
もし台風で墓石が倒れてしまいましたら、ぜひご相談ください。
墓石は大変重いですので、ご自身で直そうとされますと二次被害が起こる可能性があります。
無理せず石材店にお任せください。

それから納骨室が浸水してしまう被害も考えられます。
昔は地面の下に納骨室があるのが大半でしたし、近年人気の欧米風の平べったい形状のお墓も地下に納骨室
を作ります。
そうしますと当たり前ですが納骨室に雨水が溜まりやすくなります。
もちろん水抜き穴が空いていますのでそのうち水は引いていきますが、いったんは骨壺が水に浸かることに
なってしまいます。
墓じまいの際、骨壺の中が水浸しだったということも少なくありません。
そのため最近のお墓は地上に納骨室を設計することがほとんどです。
納骨室が湿っぽくなるのはお骨を土に還す意味では悪いことではないのですが、何度も水浸しになるのが気
になるようでしたら、やはりリフォームをお考えになることをおすすめいたします。

ご自宅周りの台風対策だけでも大変なのに、なかなかお墓までは気が回らないよという方も少なくないと思
います。
しかし被害が出てからでは余計に負担が大きくなります。
普段から「台風が来たら・・・」という目線でお墓を観察されることも大切なことかもしれません。